マイケル・ストライダーインタビューブラッドレイン

 

マイケル・ストライダー:
KISSなどロックバンドを撮り続けている写真家。2006年2月にオープンしたマイケル・パレの公式MySpaceを管理運営している。

 
マイケル・ストライダー(以下S)― 最初の映画に出る前、何か正式な演技の訓練を受けたのですか?
 
マイケル・パレ(以下P)― 2年間ニューヨークで勉強したよ。何人かの先生のもとでね。それからABCテレビのタレント発掘番組のオーディションを受けて、スティーブン・キャネルが「アメリカン・ヒーロー」に推薦してくれたんだ。
 
S― はじめは「アメリカン・ヒーロー」だったのですね。映画と比べてテレビで演じるのは、好きですか?教えて下さい。
 
P― テレビも映画もたくさんやってきたけれど、すべては製作費に依ると思うなぁ。時間とお金があればあるほど、その作品に費やす時間も多くなるし。それから、映画だと選ばれた観客相手だけれど、テレビだとテレビ局のお偉方に応えなきゃいけない。
 
「ブラッド・レイン」の役
 
S― 「ブラッドレイン」の役について教えて下さい。
 
P― 「ブラッドレイン」では、小さなカメオ出演なんだ。監督が電話してきたんだけど、ルーマニアで彼と大予算の仕事をするっていうのも楽しそうだと思って。いままで彼とやった作品が芸術家肌のものだったから、「ブラッドレイン」が純粋なエンターテインメントであることに興味をそそられたし。
 
S― 若手の俳優にアドバイスするとしたら、それはどんなことでしょう?
 
P― 俳優は、その仕事や演技を楽しめるようになるまで努力すべきだと思う。それから目標に向かって進むこと、そして最初につかんだ良いエージェントから離れないようにすること。
 
S― 仕事を始めてから現在までの間に、ハリウッドの監督たちの態度は変化しましたか?
 
P― ハリウッドっていうのは、ぐるぐる回っているものだと思うんだ。力のあるのが、時には監督だったり、時にはプロデューサや俳優だったり、世間しだいだよね。
 
エディが僕を映画俳優にしてくれた
 
S― あなたのキャリアにとって、エディ・ウイルソンという役は何だったのでしょう?
 
P― エディが僕を映画俳優にしてくれた。
 
S― リック・スプリングフィールドを押しのけて、エディに選ばれたというのは本当ですか。
 
P― それは違うけれど、ただ、もしもコンサートシーンがうまくいかないようなら、リックにやってもらうとは言われたよ。
 
S― 映画の役を受ける前に、脚本に望むことは何ですか?
 
P― その物語が興味をそそること、その役柄が僕が理解できるようなところのある人物であること。
 
S― リアリティ・テレビ(注2)について何かありますか?
 
P― リアリティ・テレビの視聴者は、僕の観客とは違うってこと。
 
すぐれた監督たち
 
S― あなたは、これまでのキャリアで、すぐれた監督たちと仕事をなさっています。そのひとつに「光る眼」での、ジョン・カーペンターとの仕事があるでしょう。ウヴェ・ボール(注1)のスタイルとジョン・カーペンターのスタイルを比べてどうですか?
 
P― ウヴェ(ボール)、ジョン・カーペンター、ウォルター・ヒル、ローランド・エメリッヒ、みんな物語を語るという能力において信頼できる監督。
 
S― 最終的にいい作品になるためには、俳優と監督との間に何がないといけないのでしょうか?
 
P― お互いに100%、尊敬し信頼し合うことだと思う。
 
料理番組
 
S― 監督は、あなたの信じられないほど素晴らしい料理の腕前について、何度も僕に話してくれました。料理番組をもつって考えがよぎったことあります?
 
P― 仕事をやめたら、料理番組をやってもいいかな。
 
S― 著名な料理人で、あなたのスタイルに合う人は誰ですか?
 
P― 僕はエメリル(注3)が大好きなんだ。彼ってほんとに楽しそうに見えるよ。
 
マイケルの公式MySpaceサイト
 
S― 最後にMySpaceのサイトを訪れるあなたのファンへメッセージをお願いします。
 
P― 「Far Cry」(注4)ではもっと大きい重要な役になると期待しています。
 
(訳 Miyuki)
 

 1 ウヴェ・ボール監督。「シアトル猟奇殺人事件」以来「ブラッドレイン」に至るまでマイケル・パレの4作品を製作・監督している。脚本も自ら手がけるドイツ文学博士。
 
 2 視聴者参加型のドキュメンタリー番組。アメリカでは出演者が殴り合いを始めるほど過激なトーク番組が人気を集めている。「微笑みをもう一度」の冒頭シーンでも使われた。
 
 3 ニューオリンズ出身の有名シェフ。「料理の鉄人」米版とも言われるフード・ネットワークの料理番組「エメリル・ライブ」などで広く人気を博している。
 
 4 人気のテレビゲームを翻案映画化するウヴェ・ボール監督の次作。
 
 
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